お役立ちコラム
エアコンのカビで肺炎になることがある?梅雨や夏は要注意!
エアコンは、部屋の空気を吸い込んで、内部で冷やしたり温めたりした空気を排出します。
そのため、定期的に掃除をしないと、フィルターやフィンに溜まったホコリが部屋中にまき散らされてしまいます。
また、まき散らされるのはホコリだけでなくカビも含まれているため、エアコンが原因で体調が悪くなることがあるのです。
ここでは、エアコンのカビによる症状やカビを防ぐ方法などを紹介します。
目次
エアコンのカビによる症状とは
「エアコンのカビぐらい特に問題ないだろう」と思う方も多いかもしれません。
しかし、エアコンをつける度にカビが吹き出してくれば、塵も積もって体に悪影響を及ぼすこともあるのです。
カビが原因で起こる症状は、以下の4つが挙げられます。
・喘息
・アレルギー性鼻炎
・皮膚疾患
・肺炎(夏型過敏性肺炎)
これらの症状の中でも、特に発症しやすいのが夏型過敏性肺炎です。
室内で繁殖した真菌属の胞子を吸入することで起こる夏型過敏性肺炎は、症状が夏風邪と似ています。
そのため、放置してしまう重篤化することもあるので要注意です。
エアコンのカビを防ぐ方法
エアコンのカビ対策は掃除をすることが重要ですが、カビは簡単には取り除けません。
そのため、普段から予防策を実践しておくのがベストです。
ここでは、手軽にできる予防策を紹介します。
送風モードを活用する
四季がはっきりしている日本は、梅雨ごろから湿度がぐんと高くなります。
湿度が高い環境はカビにとって最高の状態なので、送風モードを活用してエアコン内部の湿度を下げましょう。
やり方は、30分から2時間を目安に送風機能を使うだけです。
稼働時間は、その日の湿度によって調整してください。
これを毎日の習慣にするだけで、カビの発生を防ぐ効果が期待できます。
部屋を換気する
カビは、エアコン内部だけでなく室内にも発生しています。
そのため、いくら送風モードを活用しても、室内のカビを吸い込むことで、再度カビが付着してしまうこともあるのです。
部屋を換気すれば、カビの発生を防げますし、室内のホコリが出て行くことで発生しにくい環境を作れます。
ただし、雨の日など外の湿度が高い日は、逆に部屋に湿気が溜まってしまうので換気しないようにしましょう。
フィルターを定期的に掃除する
フィルターには、ホコリだけでなくカビも付着しています。
これを放置すると、どんどん繁殖してしまうので、定期的に掃除をすることが予防に繋がります。
目安としては1ヵ月に1度ですが、使用頻度が高い場合は2週間に1回掃除するのがおすすめです。
フィルターをきれいにしておくと、空気の循環効率がアップすることで電気代も節約できるので、一石二鳥の効果があります。
エアコンの掃除方法
エアコンのカビは、予防すればOKというものではありません。
当然ですが掃除をしないと繁殖してしまうので、きれいな状態を保ちましょう。
では、掃除の手順を説明していきます。
フィルターを外す
まずはフィルターを外します。
ホコリがたくさん付いている場合、外すタイミングで空気中に舞ってしまうこともあるので、掃除機で吸い取りましょう。
あらかたホコリが取れたら、2枚とも外してください。
フィルターを水洗いする
フィルターの編み目はとても細かいため、掃除機だけでホコリを落とすことはできないので水洗いをします。
水で全体を濡らしたら、使い古しの歯ブラシなどを使って、編み目部分をしっかりこすりましょう。
ただし、力を入れてこするとフィルターに負担がかかるので、ホコリをこすり落とすようなイメージで、優しく洗ってください。
洗い終わったら、日陰に干してしっかり乾かしましょう。
フィンのホコリを取り除く
フィンにもホコリがたくさん付いているので、掃除機で吸い取ります。
掃除機で取り切れないホコリがある場合は、ハンディモップやマイクロファイバークロスなどで拭取ってください。
長期間、掃除をしていない場合は、エアコン用クリーナーを使うことで内部の汚れをしっかり落とせます。
また、カバー部分にもホコリが付いていることがあるので、目に見えるホコリは全部拭取りましょう。
吹き出し口を水拭きする
吹き出し口に黒い点々が見えたら、それはカビです。
吹き出し口であれば、水拭きをすることでカビを取り除けるので、雑巾を硬く絞って拭いてください。
素材にもよりますが、サッと拭くだけであればアルコールを使っても問題ないので、雑巾にアルコールスプレーを拭きかけて掃除をするのもおすすめです。
カビを完全に取り除くにはプロの技術が必要!
最近は、手軽にフィンを掃除できるアイテムも発売されていますが、残念ながら目に見えないほど小さいカビを完全に取り除くことはできません。
カビは繁殖するので、掃除をしてもどんどん増えていきます。
これを放置しておくと、カビのせいで肺炎になる可能性も否めません。
いずれにしても、自分でできる掃除には限界があるので、しっかりきれいにしたい場合はエアコンクリーニングのプロに依頼しましょう。