お役立ちコラム
エアコンの外し方から掃除方法!汚れがひどいときの対処法までを解説
エアコンの掃除は1週間に1回、もしくは2週間に1回の頻度で行うことが望ましいです。
エアコン内部に埃が溜まると、カビやハウスダストの影響を受けて健康被害をもたらす恐れがあります。
室内機は一見すると構造が複雑そうですが、ある程度までは自分で掃除することが可能です。
今回は、エアコンを自分で掃除する場合の外し方から掃除の仕方、汚れがひどい場合の除去方法などを解説していきます。
目次
エアコンを自分で外す方法と手順
エアコンの室内機を自分で掃除する際、外し方を知っておけばフィルター以外の箇所を掃除することが可能になります。
ここでは、エアコンの各パーツの外し方や掃除の前の下準備をご説明します。
電源プラグ
エアコンの前面パネルを取り外す前に、運転を停止し、コンセントから電源プラグを抜いておきましょう。
電源プラグを差したまま作業を行うと、感電や故障の原因になるため必ず行ってください。
アース線は取り外さなくて結構です。
前面パネル
脚立や踏み台などの上に乗り、前面パネルを完全に開きます。
このとき、カバーが落ちてこなくなる位置まで押し上げるのがポイントです。また、フィルター表面の埃を掃除機で擦っておきましょう。
多くの場合、室内機本体の左右に前面パネルを固定している箇所があり、中央に寄せる、または上げることで取り外しができます。
(取り外し方はエアコンの機種によって若干違いがあるため、一度取扱説明書に目を通すことをおすすめします。)
安全のため、前面パネルは「片方ずつゆっくりと」取り外すようにしてください。
ルーバー
ルーバーは室内機の吹き出し口についている羽です。
左右と中央の3ヶ所で固定されているのが一般的です。
取り外しは中央→左→右の順番で行ってください。
ルーバーは室内機のストッパーに固定されています。「ストッパーをつまんで斜め下に引く」など、機種によって外し方が異なります。
中央部分を取り外す際は、多少ルーバーを曲げても問題ありません。
左右のルーバーは中央側に力を入れることで取り外しが可能です。
室内機カバー
室内機カバーはビスで固定されているため、プラスドライバーで取り外していきます。
大抵のエアコンは吹出口の右下と左下にビスがあります。
機種によってはビスの上にカバーがありますが、手前に引っ張れば外れるでしょう。
ビスが取り外せたら、室内機カバー本体を取り外します。
室内機カバーには2種類あり、それぞれ取り外し方法が異なります。
フルカバー
側面に継ぎ目のないタイプです。
室内機の下側にある「PUSH」と記載された箇所を押しながら手前に引っ張ると外せます。
室内機上部にツメが固定されている場合は、上向きに引っ張って外します。
ハーフカバー
側面に継ぎ目のあるタイプです。
吹出口の下にあるネジを外し、カバーの下側を手前に引っ張り外します。
エアコンの掃除方法と手順
無事に室内機カバーを取り外せたら、いよいよ水洗いしていきます。
きれいな雑巾・バケツ・ブラシ(歯ブラシでOK)の3点を用意し、以下の手順で掃除を進めていきましょう。
パーツを水洗いする
前面パネルやフィルター、ルーバー、室内機カバーなどのパーツを浴室などに持っていき、シャワーで軽く汚れを落とします。
固まった埃などは、歯ブラシや細めのブラシを使って擦り洗いしてください。
その後、水分が残らないよう雑巾などで拭き取り、風通しの良い日陰で十分に乾燥させます。
室内機に掃除機をかける
各パーツを乾燥させている間、室内機の埃を掃除機で吸い取っておきましょう。
特に、熱交換器や吹出口付近は汚れが溜まりやすいです。
ただし、熱交換器のフィンは変形しやすいため、掃除機のノズルを強く押し当てないように注意してください。
また、市販のエアコン洗浄スプレーなどはカビの発生や故障に繋がる恐れがあるため、あまりおすすめできません。
パーツを元に戻す
パーツを元に戻すときは、室内機カバー→室内機カバーのビス→ルーバー→フィルター→前面パネルの順に取り付けていきましょう。
ルーバーを取り付ける際は、左を固定した後、ルーバーを少し曲げた状態で右側を固定します。
そうすることで、中央部も固定しやすくなります。
コンセントを差し込み電源を入れた後に、試運転として20~30分程度送風運転を行ってください。水気が残るのを防ぐことができます。
エアコンの汚れがひどいときの対処法
エアコンの汚れがひどい場合、水洗いだけではきれいにならないことがあります。
ひどい汚れは中性洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダを使用して洗浄しましょう。
中性洗剤で洗う
1.バケツにぬるま湯を入れ、家庭用中性洗剤を加えます。
2.洗剤を薄めたお湯に直接パーツを浸してブラシで擦り洗いをしていきます。あるいは雑巾に水を含ませて拭き取ります。
3.洗剤が残らないように水洗いをしてください。
4.水気が残らないようにしっかりと乾燥させましょう。
重曹やセスキ炭酸ソーダで洗う
1.スプレー容器に重曹(水200mlに大さじ1)もしくはセスキ炭酸ソーダ(水500mlに小さじ1~2)を入れて軽く振ります。
2.各パーツに吹きかけ、ぬるま湯ですすぎます。ひどい汚れは、重曹粉をスポンジにつけて擦り洗いをして落としましょう。
3.水気をしっかりと拭き取り乾燥させれば完了です。
まとめ
今回は、エアコンの外し方から掃除方法・汚れがひどいときの対処法をご紹介しました。
「エアコンのパーツの外し方が分からない」「掃除しても落ちない汚れがある」など、自分で対処しきれないと思ったときは無理に掃除をしないでください。
エアコン内部の洗浄は難しく、分解しようとして故障させてしまう事例もあります。
自分でできる掃除には限界があるので、しっかりきれいにしたい場合はエアコンクリーニングのプロに依頼しましょう。